フリーターのままだと将来が不安
このままずっとフリーターだったらどうしよう…
現在フリーターの方は、本当は就職したいけどできないからやむなくフリーターをしているのでしょうか。それとも、ただ何となくフリーターになったのでしょうか。
本当は正社員で働きたいと思っている方であれば、現在の立場には少なからず焦りを感じているでしょう。バイトをしながら就活も同時進行で行っている方もいると思います。
一方、何となくフリーターになったという方は、今はまだ焦りは感じていないかもしれません。バイト先はいくらでもあるし、食べていくだけのお金ならそれなりに稼げますしね。
しかし今のうちはいいとしても、あと5年先、10年先はどうでしょうか。もし30歳を過ぎてもフリーターのままだとしたら…。そう考えたらさすがに焦ってきませんか?
この焦りの元となっているのが、将来への不安です。「将来もフリーターもままだったらヤバイ」という不安ですね。
では、どうして将来もフリーターのままだとヤバイのでしょうか。
フリーターの将来が不安な理由
生涯年収が少ない
正社員とフリーターでは生涯年収に大きな差があり、その差は8,000万~1億ほどにもなると言われています。
20代前半のうちは正社員も基本給が低いのでアルバイトとそう変わらない場合も少なくないですが、正社員は年齢が上がるにつれて給料もどんどん上がっていきます。
しかしフリーターの年収は年齢が上がってもほぼ変わらないどころか場合によっては下がることも大いに考えられますから、生涯を通して比べてみるとこんなにも差がつくんですね。
貯蓄ができない
フリーターの月収は地域によっても差はありますが大体13万~20万、年収にして150万~200万くらいです。
年収200万といえばやっと一人暮らしできるかできないかくらいの額ですから、そこから毎月貯金するというのはかなり厳しいでしょう。
そうなれば急な出費が必要な時、例えば
- 急な病気、けが
- 冠婚葬祭
- リストラ、倒産
といった時に非常に困ります。
結婚できないかもしれない
女性フリーターだと「旦那さんに養ってもらうから大丈夫」と考えている方も多いかもしれません。
しかし今の時代は低所得で困っている男性も多いですから、男性側も結婚するにあたって女性の稼ぎをアテにしているというか、共働きしてもらわないとやっていけないと考えています。
ですから男性フリーターが女性から結婚相手の対象外と見られてしまうように、今は女性フリーターも男性から敬遠されてしまう時代になったんです。
もちろん「フリーターでも構わないから結婚したい」と言ってくれる男性もいますが、少なくとも婚活パーティーやお見合いのような場ではフリーターという肩書きはマイナス要素にしかなりません。
それにフリーターだと貯金ゼロの人も多いですよね。当然結婚資金なんかも用意していないでしょうから、そうした所も男性に幻滅されてしまう理由になり得ます。
世間体が悪い
フリーターは世間体が悪いです。
- 定職に就かずフラフラしている
- 考えが甘い
- 能力が低い
- 不真面目
など、総じて評価が低いです。
女性は男性より非正規雇用で働く人の割合が多いので男性よりはマシな印象ですが、それでも正社員で働く女性と比べられたら劣等感を感じることも多いでしょう。
こうしたことから年々同窓会に行きづらくなる、近況を聞かれるのが嫌で学生時代の友達と疎遠になるといったことが起き、お金がなくてあまり遊びに行けないことも相まってどんどん孤独になっていきます。
また結婚相手の親から見てもフリーターの女性は印象が悪いので、フリーターを理由に結婚を反対されることも珍しくありません。
社会的信用度が低い
収入が低く不安定なフリーターは社会的信用が低いですから、
- クレジットカードが作れない
- 住宅ローンが組めない
- 車のローンが組めない
など、各種ローン審査に通りにくくなります。
最近はフリーターでも持てるクレジットカードなども増えてきましたが、それでも正社員に比べたら数は少ないし限度額もかなり低くなります。
ただでさえ貯蓄がなくギリギリの生活を送っているフリーターですから、カードもなくローンも組めないとなればかなり不便な生活になりますね。
就職しにくくなる
ずっと正社員で働いてきた人だって40代以降は就職や転職は難しくなってきます。大企業の部長クラスでも50代でリストラされたら再就職先を探すのは大変というような話もよく聞きますよね。
中途採用では30代以降は経験、そして40代を超えるような人はマネジメント能力やそれなりの実績がないと採用してもらえません。フリーター一筋の人が50代で正社員就職しようと思ってもほぼ不可能なんです。
ただでさえ就活で苦戦するフリーターですが、この先歳をとるにつれてますます就職難易度は上がっていき、40代を超える頃には絶望的な状況となってしまいます。
20代のうちにフリーターを脱出しよう
この先もずっとフリーターを続けていけば、
結婚もできず生涯独身。独り身だからといって旅行に遊びにと悠々自適な毎日を送れる訳でもなく、少ない収入の中生活費を切り詰めて何とか暮らしていくだけ。バイトもいつまで続けられるか分からないのに、老後の貯蓄もない…。
このような未来が待っているかもしれません。だから不安を感じるんですね。そんな事態を免れるためにも、20代のうちに何としてもフリーターを脱出したいところです。
20代ならまだまだ正社員就職のチャンスは転がっています。就活しているけどなかなか上手くいかないという方は、就活の方法を変えて見てはいかがでしょうか。
就活の際は転職エージェントを利用するのが便利ですが、通常の転職エージェントだとフリーター向けの求人はあまり扱っていません。そのためフリーターが登録してもあまり求人紹介を受けられないパターンが多いです。
フリーターから就職を目指すなら、フリーター向けの就職支援サービスを選びましょう。
これらは20代の若年者を対象としたフリーター・第二新卒・既卒向けの就職支援サービスです。
未経験OKの求人を中心に扱っているため、フリーターでも応募できる求人が豊富なのが特徴です。20代を欲しがる企業が集まっています。
さらに就職カレッジでは書類選考無しで企業と会えるため、学歴や職歴に自信がなくても中身で勝負できます。これならバイト経験しかないフリーターでも採用の可能性は高まりますね。
また登録すればコンサルタントによるカウンセリングや面接対策などのサポートを受けられますから、就活に慣れていない方でも安心です。
今までフリーターだから就活が上手くいかなかったという方は、こうしたフリーター向けの就職支援サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
そしてこうしたフリーター向け就職支援サービスのほとんどは20代限定もしくは20代メインとなっていますので、やはり脱フリーターを目指すなら20代のうちに手を打ちましょう。
「正社員で働く目的」を考えよう
このままフリーターを続けていては将来困るから正社員就職するのはいいのですが、就職する目的がそれだけだと正社員として働くモチベーションを保つのに少し苦労することもあるかもしれません。
やはりバイトに比べたら正社員の仕事はキツいです。責任の重さもバイトとは違います。ですから仕事を続けるうちに辛い事、辞めたいと思う事もあるでしょう。
そんな時、正社員就職に対する執着が弱いと「やっぱり正社員は大変。気楽なバイトの方がいいな」とフリーターに逆戻りしてしまう可能性も出てきます。
このままだと将来大変だということは頭では分かっていても、今のうちからそれを実感することは出来ませんよね。そうなると未来のことより今の辛さを先に解決したいと思ってしまうものです。
つまり、「将来への不安を解消するため」という目的だけでは「仕事を辞めたい」という欲求への制止力としては弱いかもしれない、ということです。
なので正社員の仕事を辞めずに続けていくためには、他にも何か正社員として働き続ける理由があった方がいいと思います。
例えばフリーター時代に辛い思い出があって「もうあんな思いはしたくない!」と思っているのなら、それがもう就職する目的になっていますよね。辞めたらフリーターに逆戻りなのでいい制止力になります。
他にも
- 彼氏と結婚するためにフリーターを卒業したい
- 正社員になって親を安心させたい
- 収入を増やして趣味を充実させたい
など、フリーターではできない、正社員になる目的になるような事柄は色々とありますよね。こうした目的意識を持って働くことができれば、仕事を続けていくモチベーションを保ちやすくなります。
特に20代後半になって初めて正社員就職する人は色々と大変なことも多いと思いますから、就職するにあたって強い意志が必要になってくるでしょう。
せっかく就職したのにすぐに辞めてしまった…なんてことになったら次の就職先を探すのにも苦労しますから、長く仕事を続けていくために正社員で働く目的についても考えてみてくださいね。