バイト先で正社員登用の話をされたらどうする?
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バイト先の店長から正社員のお誘いが!
就活をしながらアルバイトで働いているというフリーターの方も多いと思いますが、現在のバイト先で正社員登用の話をされたとしたらどうしますか?
正社員を目指すフリーターにとっては願ってもないチャンスですが、バイト先への就職は必ずしも良い結果になるとは限りません。
現在の状況やバイト先にもよりますが、バイト先で正社員になることで「良かった」と思えるケースと、「やっぱり止めとけばよかった」と後悔するケースがあると思います。ですからそうした話をもらった時には安易に飛びつく前に、よく考えてから返答しましょう。
そこで、バイト先で正社員になることについて色々考えてみたいと思います。
正社員になった方が良いケースと悪いケース
正社員への誘いを受けた方がいいかどうかは、将来のキャリアプランとバイト先の職種・環境によります。
例えば専門的な職種に見習いのつもりでアルバイト入社した場合。アシスタントとしてバイト勤務している時に正社員登用の話をされたのなら、よほどその会社に不満がない限りはありがたく受けましょう。
別の会社に転職できるほどのスキルを身に付けたのなら他の選択肢もありますが、バイト経験しかないなら一度正社員になって経験を積んだ方が次からの転職もしやすくなるのでその方が良いと思います。
それにバイトから正社員になる場合、中途採用とは別ルートになっていて履歴書の提出と簡単な面接だけでOKというケースもあります。その場合これまでの職歴や学歴などは重視されないことが多いので、学歴や職歴に自信がない人でも正社員になれるというメリットもあります。
一方、バイト先が自身のキャリアプランに何の関係も無い場合。例えば将来女優を目指していて、お金の無い下積み時代に生活のために居酒屋でバイトしているとします。
このケースではバイトはあくまでお金を稼ぐ手段の一つに過ぎませんから、居酒屋に就職する意味がありません。確かに正社員になれば給料は上がりますが、その分拘束時間が長くなってオーディションや稽古に通う時間が取れなくなってしまいます。ですからこの場合はお断りした方が賢明ですね。
夢を諦めて就職したいと思ったとか、バイト先の仕事にすごく魅了されてこちらの道に進みたいと思ったのなら受けてもいいですが、そうでないならデメリットの方が大きくなります。
問題なのが、特にやりたいことは決まっていないけど就職はしたいと思っている場合です。こうした状況だと正社員登用の話を受けるか、それとも断わって引き続き別の就職先を探すか迷ってしまいますね。
正社員登用の話を受けるか受けないか迷った時は、まずバイト先に就職することのメリット・デメリットを考えてみましょう。
バイト先で就職するメリット・デメリット
【メリット】
- 仕事に慣れている
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今までバイトとして働いてきたので、基本的な業務はこなせます。正社員になれば新しい業務も増えますが、基本が身についているのは気持ち的に余裕が出来ますね。
- 新しく人間関係を築く必要がない
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職場のメンバーが変わらないので、新しい環境に飛び込むことなく気心が知れた人達と引き続き働くことが出来ます。
- 職場の環境が分かっている
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具体的な仕事内容、休憩室の様子、社内の雰囲気、上層部の方針など、実際に働いてみないと分からないこともすでに把握しています。またバイト勤務でも社員の様子を見て、勤務時間の長さや残業量、休日出勤などについてある程度分かると思います。そのため入社後にギャップに苦しむといったことがなく、「思っていた仕事と違った」という理由で退職することはないでしょう。
【デメリット】
- バイト仲間から僻まれる可能性がある
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例えばバイトの中から一人だけ正社員登用された場合、バイト仲間から嫉妬されたりそれが原因で関係がギクシャクしてしまう事があります。またそうしたバイト仲間に正社員として上から指示を出しにくい、一緒に仕事がやりにくくなるといった事もあります。
- 妥協した感がある
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本当は事務の仕事を希望していたのにバイト先の正社員登用の話を受けて販売職として働き始めたという場合、嫌な事がある度「本当はやりたい仕事じゃないのに」という気持ちになってしまう事があります。
本気で就活してからでも遅くない
このようにバイト先に就職する事には良い面・悪い面の両方があります。
ざっくり言うと、メリットは「慣れた職場で働ける事」、デメリットは「元々就職するつもりで選んだ仕事じゃないので就職してまで働きたい仕事とは限らない事」でしょうか。
仕事内容よりも働きやすさ重視の方は、メリットの方が大きいかもしれません。慣れた職場の方が絶対に働きやすいですし、人間関係に悩む事も少なくなるでしょう。
ただしバイトの業種・業界にもよりますね。正社員登用の話が多いのは飲食・小売業ですが、これらの業界は人手不足なので労働環境が過酷であることが多いです。バイトで働いていれば社員さんの苦労はいつも見てきたと思いますので、自分もその立場で働けるのかという事をしっかりと考えてみることが重要です。
もしバイト先の社員の姿を見て、「大変そうだな」「自分はやりたくないな」と常日頃から考えていたとしたら、正社員登用の話は見送った方がいいかもしれません。世の中にはたくさんの仕事がありますから、今ここで決めなくてはいけない訳ではありません。
20代後半フリーターだとなかなか就職先が決まらなくて焦ってしまうこともあるでしょうが、それでも探し方によってはまだまだ見つかります。本気で就活をしてみてから決めても遅くないのではないでしょうか。
フリーターから就職をしたいなら、フリーター向けの就職支援サービスを利用してみましょう。
これらの就職支援サービスならフリーターからでも就職しやすい未経験OKの求人が多数見つかります。
就活のサポートもしてもらえるため、履歴書の書き方で迷ったり面接が不安という方でも安心です。こうしたフリーター就職支援を利用して多くのフリーターが就職に成功しています。
登録したからといって必ず紹介された求人に応募しなくてはいけないという事はありませんから、まずはどんな求人があるのか聞くだけでも大丈夫です。
フリーターでもこんなに就職先があるんだな、という事が分かるだけでも視野が広がりますよね。無理に今のバイト先で就職しなくても、気になった求人に片っ端からチャレンジしてみるのも良いと思います。その方が悔いが残りませんし、もし結局バイト先に就職する事になっても迷いなく働く事が出来ると思いますよ。
人間関係が良いバイト先なら正社員として働くのも良さそうですし、早く就職しなきゃと焦っているフリーターの方にとってはとても良い話だと思いますから就職してしまうのもアリだと思います。
しかし、「本当にこれでいいのかな」「もっと自分には他にできることがあるんじゃないかな」という思いがあるのなら、一度本気で就活に取り組んでみることをおすすめします。
どちらにせよ、よく検討して悔いの残らない選択をしてくださいね。