職歴が多すぎる人の正社員就職
転職回数が多すぎるのは不利?
就活の際、職歴なし・少ない人は職務経歴書に書くことがなくて苦労しますね。
しかし逆に職歴が多すぎるのも考えもので、職歴が多いことで困る事もあります。転職回数が多いと不利という話はよく聞きますよね。
まだ20代なのに3回も4回も転職を繰り返している人は、
「忍耐力がない」
「採用してもまたすぐ辞めるのではないか」
と思われがちです。ですから一般的には転職回数が多ければ多い程評価は低くなると言われています。
ただ最近は転職をしながらキャリアアップしていく人も多いですし、リストラによりやむなく転職回数が増えてしまう人も少なくないでしょう。このような事情から、専門職やベンチャー企業、また外資系企業を中心に、最近は転職回数の多さにそこまでマイナスイメージは持たないという企業も増えています。
とはいえ老舗メーカーや昔気質の企業では今でも転職回数は少ない方が良いという考えを持っていますし、やはり大半の企業では多すぎる転職回数はネックとなるでしょう。
職歴が多すぎる人の履歴書・職務経歴書の書き方
転職回数が多すぎて困るのはマイナスイメージを持たれるという事だけではありません。職歴が少ない場合と同様、履歴書や職務経歴書の書き方にも悩まされますよね。
履歴書の職歴欄を書く際、あまり職歴が多いと悪いイメージを持たれてしまうからといってわざと少なく書きたくなるかもしれません。
しかし嘘の職歴を書くのは経歴詐称になってしまいますから、今まで勤務した履歴は偽りなく記載する必要があります。
1ヶ月程度の勤務期間なら書かなくてもバレないと言う人もいますが、何かの拍子で会社側に調べられることもあるかもしれませんからおすすめは出来ませんね。5年ほど前ならともかく、少なくとも1年以内の履歴は短くても正確に記載しましょう。
職歴がたくさんあると履歴書の職歴欄に収まらないかもしれません。その場合は職歴欄が多い履歴書に変えるか、入社時期だけ記載するなど書き方を簡素にして詳細は職務経歴書に書くようにしましょう。
ちなみに最近は履歴書をパソコンで作成する人が増えていますが、自作の履歴書なら自分が使いやすいように履歴書欄を大きくとることも可能なので便利ですね。ただし「履歴書は手書き派」の企業もまだまだありますからそこは見極める必要があります。
一方職務経歴書は履歴書に比べて形式も自由なので、職歴が多くても書きやすいのではないでしょうか。ただしあまり長すぎると採用担当者も読むのに疲れてしまいますから、2枚程度にまとめるのが理想的です。
職務経歴書ではすべての職歴についてアピールする必要はなく、応募先の仕事と関係がありそうな職歴にスポットを当ててアピールしましょう。
転職回数が多い理由・退職理由をきちんと伝えられるかが大切
転職回数が多い時は退職理由が重要になってきます。
- 人間関係が上手くいかなかった
- ノルマがきつかった
- 社内の雰囲気が悪かった
- 給料が安かった
など、毎度毎度こうしたネガティブな理由で退職しているとなれば悪い印象を与えてしまうかもしれません。
月100時間の残業、など、あまりに過酷過ぎる労働環境だったのであれば同情してもらえる可能性もありますが、それでもブラック企業とはいえあまり前職のことを悪く言うのは良くありません。
本当は給料の低さや残業の多さが理由だとしても、
「さらなるキャリアアップのため」
「家族との時間も大切にしたい」
などの前向きな理由に言い換えてみる工夫をしてみましょう。
そして「なぜ転職回数が多いのか」という質問もされると思います。ここでは正当な理由があって転職を繰り返しているのかということを確認されます。
もし同じ業界内や業種内で転職を繰り返しているなら、スキルアップ・キャリアアップのためという理由で説明がつくでしょう。
問題は一貫性のない転職を繰り返した場合ですね。この場合は上手く関連付けできそうであればそうしましょう。それらの経験があったからこそ今の職業にたどり着いた、と説明できれば納得してもらえるかもしれません。
どうしても職歴がバラバラすぎて関連付けるのは難しい場合もあるでしょうから、その時はそれを認めた上で「様々な職場を経験したからこそのメリット」という観点で回答してみるのもいいですね。
ただあまりにもこじつけっぽくなるようであれば、噓くさい説明を長々とするよりは余計なことは言わず素直に自分の甘さを認め、これからは頑張りたいと誠意を見せる方が潔いかもしれませんね。
とにかく、退職理由を説明する時には会社のせいにしないということがポイントになります。
転職回数の多さをプラスに変える
職歴が多すぎることはマイナスに捉えがちですが、それをどうカバーするか、どう活かすかによってはあなたの価値がぐんとアップすることだってあります。
転職回数が多いせいでいつも不採用になってしまうと言う方は、まず自分のキャリアの棚卸しをしてみましょう。改めて見てみると転職に活かせる経歴やアピールポイントが見つかるかもしれませんよ。