派遣から正社員を目指す
就職は決まらないけど派遣で働くのはちょっと…
20代のフリーター就職では未経験歓迎求人を狙うのが基本となりますが、未経験歓迎となるとある程度業種や職種が限られてきますし、大企業より中小企業やベンチャー企業の方が多くなる傾向がありますから、どうしても自分の理想とする求人が見つからない場合もあるでしょう。
そうなると理想の職場が見つかるまで就活を続けることになりますが、就活が長引くと色々と大変ですよね。
生活費の問題はバイトをすることで解決しますが、職歴に空白が出来てしまう事は避けられません。1~2ヶ月ならともかく、半年、1年と空いてしまうのは厳しいです。フリーターの方はその分フリーター歴が延びる訳ですしね。
ですからあまり就活が長引くようであれば、正社員にこだわり続けるよりもまずは一旦派遣として働き、そこから正社員を目指すという方法も考えた方がいいかもしれません。
今の自分の状況では希望の就職先に就職できそうにない、またフリーター歴が長すぎていきなり正社員就職は難しく感じるという場合は、派遣で働いてから改めて就活する方が良い結果となることもあります。
派遣から正社員になれる?
しかしフリーターから派遣となると、一度派遣になったらもう正社員になるのは難しいんじゃないかと不安に思う方もいるでしょう。だからこそ今正社員にこだわって就活しているという方もいるかもしれません。
一度派遣社員になってしまうと、そこから正社員になるのは無理なのでしょうか?
結論から言うと、派遣から正社員になることは可能です。派遣社員から正社員登用される事も、契約終了してから正社員求人を探して就職する事もどちらもできます。
派遣になったら正社員になれないんじゃないかとお考えになっている方の中には、もしかすると「一度正社員のレールから外れたらもう戻れないんじゃないか」と心配している方もいるかもしれません。
確かに正社員で働き続けてきた人が一度派遣社員になれば、次に正社員として転職する際はそれなりに苦労するでしょう。派遣から正社員になるよりも、正社員から正社員に転職する方が簡単ですからね。
しかし、言い方は悪いですがフリーターになった時点でそのレールからはすでに外れていますから、今さらそんな事を気にする必要はありません。むしろ派遣になった方がフリーターよりは就職しやすくなるでしょう。
ですから「一回派遣になっちゃうとそこから正社員を狙うのは難しくなりそうだしな~」と思っているフリーターの方は、そんな心配は不要です。フリーターでも派遣社員でも、そこから正社員のレールに戻ることは可能ですよ。
派遣から正社員を目指すなら目的を持って働くことが大事
それよりも、派遣社員から正社員を目指すなら目的を持って働くことが重要になってくるでしょう。
派遣で色々な職場を経験できるのは良い刺激にもなりますし、給料もそれなりにもらえるので働いている間はお金に不自由することもありません。プライベートを重視した働き方もしやすいでしょう。
そのため派遣で働いていると現状に満足してしまい、正社員就職を目指すという本来の目的を見失ってしまう人もいるんです。
派遣から正社員を目指すなら仕事を通じて様々なスキルを身に付けることが大切ですし、専門性を高めるために統一性のある職場を選ぶなど派遣先の選び方も重要になってきます。
ですから派遣先を選ぶ時は働きやすさや快適さだけで選ぶのではなく、この先を見据えて
- どんな経験を積めるか
- どんなスキルが身に付くか
- 将来就きたい仕事と関連性があるか
といった視点で選ぶことが大切になります。
またフリーターよりは派遣の方が就職に有利とは言っても、やはり正社員の方がより有利なことに間違いありませんから、派遣期間が長くなりすぎるのも正社員就職には良くありません。
フリーターから派遣になったのはいいものの、そのままダラダラと派遣を続けて気付けば30代に突入…なんてことになってしまえば、そこから正社員経験なしで就職を目指すのは難しくなってきます。
そのため正社員就職を目指しているなら、派遣はあくまで繋ぎ、また経験を積むための手段として考え、ある程度の期限を決めておく、チャンスがあれば積極的に正社員求人に応募してみる、正社員登用の話がないか常にアンテナを張っておくなど、なるべく早い段階で就職できるように頑張ることも大切です。
派遣から正社員を目指すメリット
では、派遣を経由して正社員を目指すことにはどんなメリットがあるのでしょうか。就活中のフリーターが派遣社員になり、それから就活をすることのメリットを挙げてみます。
職歴として評価してもらえる
派遣での経験は履歴書や職務経歴書に書けますし、正社員経験ほどではないにしてもバイト経験よりは評価の対象となりやすいです。
バイトより給料が良い
派遣はバイトより時給が高いので、お金を貯めやすいです。就活が長引けば金銭的に厳しくなりますよね。数ヶ月間派遣で働いて当面の生活費を貯めて、そこから集中的に就活してお金が無くなったらまた派遣をしつつ就活、という事も出来ます。
色々な職場で経験を積める
長期バイトを2~3ヶ月で辞めて転々とするのは迷惑が掛かりますし、職歴に書くとしても印象が悪いです。短期バイトならそれも可能ですが、短期の仕事にはイベント設営など就職に役立つ経験を積める仕事はあまりありませんよね。
しかし派遣なら元々期間が決まっているのであちこちで働いていても問題ありませんし、仕事も事務などが多く、就職に役立ちそうな経験を積むことが出来ます。
就職するのが難しいような大企業で働ける
新卒で入社するのは難しいような一流企業でも、派遣なら意外とすんなり仕事が決まったりします。派遣ではありますが大企業で働けるのは良い経験になりますよね。
また、もし気に入られたら直接雇用の話をいただけるかもしれない、という淡い期待も持てます。
紹介予定派遣なら正社員就職が近付く
派遣の働き方の一つに紹介予定派遣というのがあります。
これは直接雇用を前提とした派遣の働き方なので、契約期間が終わった時点で企業側と派遣社員側(自分)の双方が同意すれば直接雇用できるという制度です。
企業側からお断りされる可能性もあるため絶対に就職できるとは限りませんが、通常の派遣よりも正社員になれる可能性はぐんと高まります。
また、逆に自分からお断りする事もできますから、就職する前にどんな会社なのか実際に働いて見極められるという利点もあります。
派遣社員になってから就活するデメリット
派遣から正社員を目指すメリットをご紹介しましたが、実はデメリットもあります。正社員就職を目指しながら派遣で働く場合の注意点をご紹介します。
契約期間の途中で辞められない
派遣は契約期間が決まっているので、例えば体調を崩して入院したといったような特別な理由でもない限り途中で辞めることはできません。契約違反になってしまうからです。
就職を理由に期間内での退職を申し出たらOKしてくれる派遣会社もあるかもしれませんが、大抵は断られるでしょう。それでも強引に辞めていく派遣社員も少なくないようですが…。
ただあまりにも無責任な方法で強引に辞めてしまえばトラブルに発展しかねませんし、最悪損害賠償を請求されるなんて事態に発展する可能性もゼロではありませんから、こうした辞め方は極力避けなくてはいけません。
ですから派遣で働きながら就活を行うのは構いませんが、その際は契約期間のことを常に頭に入れながら行動しなくてはいけません。
もし派遣勤務中に就職が決まっても契約期間が終わるまでは入社できませんから、契約期間中に面接を受ける際は入社時期に関しての話もしておきましょう。1ヶ月程度なら待ってくれる会社は多いです。
正社員就職する時期が遅れる
正社員就職の前に派遣勤務を挟むことで、当然ですがその分正社員就職できる時期が遅くなります。
フリーターのまま長い間就活し続けるよりは結果的に近道になることもありますが、やはり一番良いのはフリーターから即正社員になることですよね。
フリーター向けの就職支援サービスを上手く活用すればフリーターからでもすぐに就職できるかもしれません。
早い人だと登録してからわずか一週間で内定獲得することもあるようですから、まだ登録したことがない方は一度利用してみることをおすすめします。
それでもなかなか思うような就職先が見つからない、または一度派遣も経験してみたいから、といったことであれば、派遣を経由しての正社員就職を目指してみるといいでしょう。
しかし先ほど言ったとおり、正社員就職の前に派遣勤務を挟む分、就職する時期が遅れてしまいます。なぜこれがデメリットなのかというと、就職が遅れた分歳をとってしまうからです。
就職・転職には年齢が非常に重要になります。そしてフリーターのように未経験からの就職を狙う場合、基本的には若ければ若いほど有利になります。
20代のうちなら28歳、29歳でもまだまだ若い部類なのでチャンスはあるのですが、それでも同じ20代なら20代後半よりも22歳、23歳といった20代前半の人の方が優遇されやすいです。
派遣で2~3年働くとしたら、25歳から働き始めたとして正社員就活を始める頃には27~28歳になっていますから、派遣で働き始めた時と比べると年齢的に不利になっていることが分かると思います。
もちろん派遣で経験を積んだ分社会人としてのスキルはレベルアップしているので、その点では就職に有利になってはいますが、それでもやはり年齢が上がったことによる影響は少なからず出るはずです。
フリーターとしての就活期間を長引かせないために一度派遣になるか、それとも派遣として働く期間をリスクと捉えて少しでも若いうちに就職できるように頑張るか。
どちらが良いとは断言できませんが、正社員就職の前に一度派遣を挟むことにはこうしたリスクがあるということは頭に入れておかなくてはいけません。
派遣から正社員になる方法
派遣から正社員になるには、主に3つのルートがあります。
- 派遣先で正社員として採用してもらう
- 紹介予定派遣で働く
- 派遣終了後に就活して正社員の仕事を探す
派遣先の企業から気に入ってもらえたら、「うちで正社員として働かない?」と声を掛けてもらえる事があります。この場合は派遣会社と派遣先企業とで揉めるケースもありますが、上手く話がつけば晴れて正社員として採用してもらえます。
よほど仕事が出来る人や良好な関係を築けた時にしかこうした事にはなりませんが、実際にこのパターンで就職を決めた派遣社員も少なくありませんから、希望は持てます。
もしくは、最初から正社員登用を目的とした紹介予定派遣で働くのも正社員への近道です。この場合は最初から派遣会社も企業側も正社員登用を前提としているので、トラブルは起きにくいです。
紹介予定派遣だからといって必ずしも正社員採用されるとは限りませんが、正社員を目指すならおすすめの働き方と言えます。
あとは契約期間が終了したら契約更新せずに一旦働くのを止めて就活する、もしくは派遣で働いている最中から就活を始めて、内定をもらえたら契約期間が終わってから就職するという方法があります。要するに派遣を辞めてから就職するという事ですね。
派遣から正社員を目指すなら、まずは紹介予定派遣で良い案件がないか探してみると良いでしょう。それから通常の派遣でも働いてみて、正社員登用を期待しつつ真面目に働いてスキル・経験を積み、それと同時に契約期間に気を付けながら就活も行う、といった感じで進めていくのが良いのではないでしょうか。
女性フリーターにおすすめの派遣会社
派遣社員として働くには派遣会社に登録する必要があります。そこで、女性フリーターにおすすめの派遣会社をご紹介します。
ちなみに派遣会社は同時にいくつも登録しても大丈夫なので、より選択肢を増やしたいなら複数登録するのもいいでしょう。無料で登録できますから、とりあえず登録しておいて良い仕事があれば働こうかな、という使い方もできますよ。
ただしあまりたくさん登録しすぎるとやりとりが大変になるので、同時に利用するのは2~3社にしておいた方がいいでしょう。これくらいなら無理なくやりとりできると思います。
テンプスタッフ
テンプスタッフは豊富な情報量が魅力の派遣会社です。大手・有名企業の取引先をはじめ、業界・職種も幅広いので希望の仕事が見つかります。
未経験OK、残業なし、短期・単発、高時給など、様々な希望条件からも選べます。働きやすい高待遇の仕事も見つかります。
テンプスタッフではキャリア・スキルアップ支援も行っているので、派遣社員としてよりスキルアップしたい、またいずれ正社員として働きたいとお考えの方にもぴったりです。
リクルートスタッフィング
リクルートスタッフィングは業界トップクラスの仕事数を誇る派遣会社です。
派遣スタッフ満足度調査において、「紹介された仕事内容の満足度」「担当営業とのコミュニケーション」「仕事紹介までのスピード」など、様々な部門で1位を獲得しています。
専任の担当者がしっかりサポートしてくれるので、派遣で働くのが初めてという方も安心です。
フリーターから直接正社員就職を狙う
これまで説明したとおり、派遣から正社員になることは可能です。就活が長引いてしまって困っているというフリーターの方は、正社員の前に派遣社員として働くことも検討してみていただきたいと思います。
ただし、もし単に就活の仕方に問題があって就職が決まらないだけだとしたら、派遣社員になる前に一度本気で就活に取り組んでみてください。
就活の仕方によっては「いままでの苦労は何だったんだろう」というくらいにあっさり就職が決まる事もあります。
また最近まで正社員で働いていたという「フリーターなりたて」の方も、今は派遣で働く事を考えるよりも正社員就職に本気で取り組むべきです。退職したばかりの今ならまだ再就職しやすいので、チャンスを逃さないようにしてください。
フリーターから正社員就職するには、
- 未経験歓迎・未経験OKの求人に的を絞る
- 面接対策などのサポートを受ける
といった事がポイントとなります。
職歴が少ないフリーターが経験者向けの中途採用求人にばかり応募しても上手くいきません。フリーター・未経験者も受け入れてくれる企業を狙わなくてはいけません。
またこれまでに就職・転職の経験が少ないフリーターの場合、履歴書の作成や面接での受け答えがあまり上手くいっていない可能性も少なくありません。
今まで不採用ばかりだったのは、フリーターという属性のせいではなく、単に応募書類や面接のせいだったかもしれないんです。
こうした場合は就職のプロから的確なアドバイスを受けるだけで、劇的に通過率がアップすることも十分考えられます。
そこでおすすめなのが、フリーター向けの就職支援サービスです。
20代のフリーターや既卒向けの就職支援サービスなら、フリーターにもチャンスがある未経験歓迎・未経験可の求人を中心に取り扱っています。
そのため経験者向けの求人も多い一般的な求人サイトやハローワークに比べて効率的に未経験OK求人を見つけることができます。
また就職支援サービスではコンサルタントが求人紹介以外にも応募書類の添削や面接対策などのサポートをしてくれます。
特に若年層向けの就職支援サービスでは就活慣れしていない人向けに丁寧にサポートしてくれるので、履歴書の作成や面接に自信がないフリーターにとっては心強い味方となってくれます。
自分一人で就活するよりも断然成功率はアップするはずなので、今まで利用したことがないという方はぜひ一度活用してみていただきたいと思います。
20代フリーター向けおすすめ就職支援サービス
主に20代の若年層を対象に就職支援を行う、フリーター・既卒・第二新卒向けのおすすめ就職支援サービスをご紹介します。
就職Shop
就職Shopはリクルートグループの若者向け就職支援サービスです。
扱う求人は未経験OKの求人ばかり。学歴・職歴・社会人経験不問の求人が豊富に見つかるので、学歴や職歴に自信がないフリーターの方もきっと就職先が見つかります。
また就職Shopでは書類選考がありません。応募書類の作成が苦手という方にもオススメです。面接対策もしっかりサポートしてくれるので安心です。
公式ページには利用者の悩みや実際の成功事例も掲載されています。同じような悩みを抱えた人の成功例はとても参考になると思うので、ぜひ一度目を通してみてください。
【就職Shop 対応エリア】
東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、京都
ハタラクティブ
ハタラクティブは20代に特化したフリーター、既卒など未経験者向けの就職支援サービスです。
未経験OK求人を中心に扱っていて、未経験のフリーターでも採用されやすい求人が豊富に見つかります。
ハタラクティブでは最初にじっくりカウンセリングをして、興味のある仕事・やってみたい仕事から向いている仕事・未経験者向けの仕事まで色々と聞き出したり教えてくれるので、自分に合った仕事が分からないという方にもぴったりです。
また扱っている求人はハタラクティブが実際に取材した企業のみなので安心です。
【ハタラクティブ 対応エリア】
東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、愛知、福岡